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足柄古道と富士山 [旅ばなし]

先日富士山に行った時通りかかった足柄峠の古道が気になっていた。
足柄峠は箱根の北の尾根続き。古代の東海道として整備された。さらに遡れば縄文土器も出土しているというから、そうとう昔から人が行き来する重要な峠道だった。
万葉集にも詠われ、

足柄の み坂に立して 袖振らば
         家なる妹は さやに見もかも

(足柄の峠に立って袖を振れば、故郷に残した妻にはっきりみえるだろうか)

防人として西国に赴く男の歌。人の心情は昔も今も変わらない。
ここから東が坂東。一説によれば、「坂東」の坂とは足柄の坂だともいう。さまざまな人や物が、足柄峠を越えて行き来した。
やがて箱根の道に代わるが、日本を二分する重要な峠だった。

車道に平行して細い山道が続く。古道とはいえ石畳の山道だが、ふと見た足元の石畳が丸く磨り減っていて、これはもしや荷駄車などの往来でできた轍かなと思う。
峠に出ると富士山が目の前に。
箱根越しの富士は見慣れているけど、裾野からすっきり見える富士はまたいい。

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下山路で通った杉林、間伐がされず密生したまま。下草が生えず表土が流出しかねない。
戦後に大量に植林したものの、外材におされ需要がなく、放置されたままのこうした杉林が花粉症の一因だという。杉に罪はない。杉を活用しつつ自然と折り合っていく方法はないものか。

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