極楽寺坂でのこと [日常雑記]
月曜の夜、藤沢方面からの帰り道。
普段なら稲村ヶ崎を通っていくのだが、なんとなく極楽寺の方から回っていった。風が寒かったからかもしれない。
駅を過ぎて極楽寺切通しを下りはじめたあたりで、歩道の隅に何かの塊が目の端に入った。
(あれ、まさか人が倒れてるんじゃないだろうな)
バイクをUターンさせる。
ヘッドライトの光に、運動靴の白い靴底。リュックを背負った背中。倒れた傘。
やっぱり人だ、やばい。
あの暗い極楽寺坂の冷たい歩道の上。
バイクを止めて、歩み寄る。小柄な背中。散歩帰りのおばあさんかな。いや、黒い真っ直ぐの髪が見えた。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか」
返事がない。
呼びながら肩を叩く。
「ん・・・」
「あ・・どしたんだろ」
高校生か、中学生か。いや暗かったから小学生かもわからない。小柄な女の子だった。
もう一人、通りがかりの若い男も立ち止まった。
怪我はないようだ。寒い中切通しを登ってきて貧血起こしたのか。
「家は近くなの?」
「はい。大丈夫です。ありがとうございました」
といって、ちょっとふらつきながら歩いていった。
この寒い夜、長い時間倒れていたらやばいことにもなりかねない。8時頃だから人通りがないではないが。
・・後で思った。
今日はどうして普段通らない極楽寺坂を通ったんだろう。
偶然だろうか。
それとも、何か虫の知らせのようなものがあったのだろうか。
どちらでもいいのだけど、まだ世界に分からないことがあるのも悪くない。
普段なら稲村ヶ崎を通っていくのだが、なんとなく極楽寺の方から回っていった。風が寒かったからかもしれない。
駅を過ぎて極楽寺切通しを下りはじめたあたりで、歩道の隅に何かの塊が目の端に入った。
(あれ、まさか人が倒れてるんじゃないだろうな)
バイクをUターンさせる。
ヘッドライトの光に、運動靴の白い靴底。リュックを背負った背中。倒れた傘。
やっぱり人だ、やばい。
あの暗い極楽寺坂の冷たい歩道の上。
バイクを止めて、歩み寄る。小柄な背中。散歩帰りのおばあさんかな。いや、黒い真っ直ぐの髪が見えた。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか」
返事がない。
呼びながら肩を叩く。
「ん・・・」
「あ・・どしたんだろ」
高校生か、中学生か。いや暗かったから小学生かもわからない。小柄な女の子だった。
もう一人、通りがかりの若い男も立ち止まった。
怪我はないようだ。寒い中切通しを登ってきて貧血起こしたのか。
「家は近くなの?」
「はい。大丈夫です。ありがとうございました」
といって、ちょっとふらつきながら歩いていった。
この寒い夜、長い時間倒れていたらやばいことにもなりかねない。8時頃だから人通りがないではないが。
・・後で思った。
今日はどうして普段通らない極楽寺坂を通ったんだろう。
偶然だろうか。
それとも、何か虫の知らせのようなものがあったのだろうか。
どちらでもいいのだけど、まだ世界に分からないことがあるのも悪くない。
タグ:極楽寺 鎌倉
2009-03-04 23:16
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