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磨製石器? [旅ばなし]

八ヶ岳の下山途中で見つけたこの石。
ただの石ころにみえるが・・・
これ、縄文時代の磨製石斧の可能性がある。
まさかぁ、と思うでしょうが。
その根拠は。
・これを見つけたのは火山性の岩ガラガラの場所。河原とかでないから磨り減った石が自然の状態であるのは不自然。それで、ん?と思って手にとってみた。
・バチ型の形は縄文時代の石斧によくある形。刃の部分が円弧型なのもよくある。
・断面方向で見ると、今の刃物にもある片刃。これも石斧によくあるらしい。説明がむずかしいが、丸い溝で磨くとこんな刃ができるはず。
これだけ条件ぴったりの石が自然にできてこの場所にあるのは、むしろ可能性低いと思う。

握ると3枚めの写真。実に手にしっくり決まる。バチ型だから力が入りやすいだろう。こういうのは木の伐採などに使われたらしい。
八ヶ岳周辺には旧石器時代、縄文時代の遺跡が多い。縄文時代には頂上付近で取れる黒曜石を採掘し、関東一円に流通していたというから、この登山道あたりを行き来していた可能性はある。
ちなみに2枚目の脇に移ってる黒い石は、山頂付近で見つけた黒曜石。
縄文人は、山を自由に行き来していた。橋を架けるのが難しかったこの時代には、平地を移動するより峰をつたったほうが楽なこともあるからだ。縄文人の精神性は修験道に受け継がれたという。今の登山道も、初めの開拓者は縄文人たちだったのかもしれない。

近くの尖石遺跡が栄えたのは5~4000年前。
ほんとかな、とも思うけど、握るとなんともしっくりくる。
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