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晩秋の軽井沢 [旅ばなし]

11月の下旬に、北軽井沢の半セルフビルドで建てた山荘を見学に行った時の写真。
ブナの林は葉が落ちて明るく気持ちいい。くるぶしが隠れるほどに落ち葉が積もっている。
朝には霜がびっしり。久しぶりに霜柱を見た。

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秋の軽井沢のスライドショー

嵐の後の収穫物 [日常雑記]

嵐の後の海辺にはいろいろ面白いものが落ちてたりする。
ちょっと前になるが、葉山の浜を歩いて見つけた物。

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軽石。水にぎりぎり沈むくらいの軽さ。黒いところは木炭みたいに見える。噴火の時に巻き込んだ木片だろうか。硬くなって石と同化してる。
そういえばこの浜からは富士山が正面に見える。

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ビーチコーミングの定番、陶器の破片。呉須の色からそんなに古いものではなさそう。一つは模様が西洋磁器らしく肉が薄い。葉山だけに、どこかの旧家で使われてたティーカップか何かだろうか。

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何かの骨。ライターと比べるとわかるように、かなり大きい。掌より少し大きいくらいで、細長い骨が折れた一部らしい。穴は歯の跡だろうか。
とするとかなりでかい動物。イルカの歯はもっと小さいし。鯨のあごの骨の一部では、と思ってるけどどうかな。また調べてみます。

磨製石器? [旅ばなし]

八ヶ岳の下山途中で見つけたこの石。
ただの石ころにみえるが・・・
これ、縄文時代の磨製石斧の可能性がある。
まさかぁ、と思うでしょうが。
その根拠は。
・これを見つけたのは火山性の岩ガラガラの場所。河原とかでないから磨り減った石が自然の状態であるのは不自然。それで、ん?と思って手にとってみた。
・バチ型の形は縄文時代の石斧によくある形。刃の部分が円弧型なのもよくある。
・断面方向で見ると、今の刃物にもある片刃。これも石斧によくあるらしい。説明がむずかしいが、丸い溝で磨くとこんな刃ができるはず。
これだけ条件ぴったりの石が自然にできてこの場所にあるのは、むしろ可能性低いと思う。

握ると3枚めの写真。実に手にしっくり決まる。バチ型だから力が入りやすいだろう。こういうのは木の伐採などに使われたらしい。
八ヶ岳周辺には旧石器時代、縄文時代の遺跡が多い。縄文時代には頂上付近で取れる黒曜石を採掘し、関東一円に流通していたというから、この登山道あたりを行き来していた可能性はある。
ちなみに2枚目の脇に移ってる黒い石は、山頂付近で見つけた黒曜石。
縄文人は、山を自由に行き来していた。橋を架けるのが難しかったこの時代には、平地を移動するより峰をつたったほうが楽なこともあるからだ。縄文人の精神性は修験道に受け継がれたという。今の登山道も、初めの開拓者は縄文人たちだったのかもしれない。

近くの尖石遺跡が栄えたのは5~4000年前。
ほんとかな、とも思うけど、握るとなんともしっくりくる。
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北八ヶ岳もののけ縄文ワールド [旅ばなし]

北八ヶ岳、諏訪盆地はもののけ姫の舞台のようだ。
富士見町には「乙事」「烏帽子」「小六」などの地名もある。

このあたりは縄文時代から狩猟文化の色濃いところ。古事記の時代、西からの勢力が落ち延びてきて土着の民と共存し、今の諏訪大社を中心とするこの地の文化ができた。御柱祭なども起源は縄文時代まで溯る可能性がある。

八ヶ岳頂上周辺には黒曜石の取れる場所がある。黒曜石は鋭い切り口ができるので縄文時代に刃物として使われた。これらは遠く青森まで運ばれたという。
また稜線近くには神秘的な池が散在し、遠くには浅間や富士山も見える。
黒曜石は単に便利なだけでなく、縄文人たちはそれを通してよりよく、より遠く、世界の不思議を求めはじめたのだろう。彼らの見た世界は、今で言う科学、芸術、哲学、宗教のいずれとも分かちがたいものだったかもしれない。
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北八ヶ岳のスライドショー


「梅庵の夏やすみ」展 あと2日 [建築、住宅、街並]

告知遅くなりましたが、改装で関わってきたあとりえ梅庵の「梅庵の夏やすみ」展 残すはあと2日です。
8/22(土)、8/26(水)
15~18時

大人になると夏休みってなかなかないですが、ここにいる時間は数時間でも「夏休み」ってことでこのタイトルになりました。

○丸山晶子の藍染展示販売
○minakoの和ものビーズアクセサリー展示販売
○浜田龍哉の写真展 、杉Jパネル製の椅子の展示
 また写真を出すよ。5月の江ノ島展望台に続き「千の貌」シリーズ。

○梅庵の庭で採れた梅で作った梅ジュースや梅干しを 味わってもらえる梅カフェ

最終日の8/26(水)にはK-Style湘南主催の
ワークショップも開催予定
※詳細はまたこちらにアップしていきます。

昭和のふる~いなつかし~い風情の夏を味わいにぶらりと
遊びに来てくださいね

http://ume-an.com/schedule.html

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夏の疲れた身体に梅酢やしそジュースがききます。
その場所で採れたものを頂く季節のイベントっていいな。
こういうのはいろんなところで応用できそうだ。

あとりえ梅庵のスライドショー
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海の家Asia建設 [建築、住宅、街並]

この6月は鎌倉の海の家Asia建設にかかりっきりになっていた。
具体的に何をやっていたか一言で説明するのはむずかしい。
設計と現場管理、材料の調達その他建てるために必要なことを進めるという仕事。
砂の上なのでただ動くにも平地より疲れる。
だが自然の中での仕事なので気持いい。
法規にしばられないが、いつものやり方というものが存在しないのですべて五感を使って考え、作る。
これは面白かった。大工衆も大変だったが楽しんで仕事してくれた。
電柱を砂に立てるところなど諏訪の御柱みたいだ。
90坪あるのだが海の目の前では小ぢんまりと見える。
普通の家の感覚できれいに作っていると弱々しくみえてしまう。外壁の白い部分は自分で塗った。わざとむらの出るように。
場所は鎌倉中央海岸。若宮大路を海へ。突き当たって滑川の東に一軒見えるのがそれ。

2009海の家Asia建設のスライドショー 2986318

木造校舎・鎌倉市立第二中学校 [建築、住宅、街並]

鎌倉市立第二中学校は、今では珍しくなった木造校舎の学校だ。
近々建て替えられるということで、先日ニュースでもやっていた。
週末から今日まで、一般公開されるということで見に行った。
ぼくの通っていた小学校も、当時はこんな校舎だったから、ああこんなだったよなと思い出すことがある。
二階の窓から外壁を触ったら、ボロボロになったペンキが剥がれた。
踊り場の床を踏み抜いた。
机に誰かが開けた穴に消しゴムのカスをつめた。
なぜか、そんな時浮かぶのは建物の木の部分だ。
建物にはそんな人の記憶がやどっている。
この校舎も、階段の板などいい材料を使っているし、細部も手をかけて作っているのがわかる。
建替えは残念なところもあるが、こうして話題になり新しく建設される校舎もこの面影を残して建てる計画だという。
何かのかたちで、この校舎の記憶が残せれば、ここで勉強した子供達もまたいつか懐かしく思い出すことができるだろう。
まずはこれまで大事に使われてきたことを喜ぶべきだろうし、最後に公開の機会を作ってくれたことはありがたいことだ。





「MADE in 江ノ島」展 開催中 [アート]

江ノ島展望灯台、一階資料室でいろんなアーティストが展示する「MADE in 江ノ島」展が開催中。
今年は去年より多彩なアーティストが参加しています。

去年に続きぼくも今年もやります。
今年は去年とは一転して実用的、現実的なモノを出します。
ここんとこ作っていた杉の椅子を2つ展示します。

杉という木は、細かい細工には向かないので家具にはあまり使われない。
だが肌触りが柔らかいので、なんとかして杉の椅子を作ってみようとやってみた。
建築材料に使われるJパネルという杉の3層パネルから部材を切り出すことで、仕口を減らして作った。

ひとつはおおまじめなダイニングチェア。杉の温かい感触を活かした。
椅子をデザインする時いつも考えることは、人間は椅子の上でじっとしていない、ということ。
人間工学の教科書にあるような静止姿勢だけでなく、ちょっと横を向いたりひじをついたりした時にフィットするように考える。見に来た方は、試しに座るのはもちろん、ちょっと動いてみてください。

もうひとつは組木細工みたいなカンタン分解組み立てスツール。
和風建築での使用や、アウトドアなどでも使えるよう考えた。
しかしこれは杉ではむずかしいかも。柔らかいので交差部分がめりこんでしまう。

あとアジアの人物写真を大量に一挙公開。
中国、ベトナム、ミャンマー、バリの人物でサービスサイズにプリントしたものを80枚くらいだーっと貼ってみた。
一枚一枚より、隣り合った写真と流れができた。今後もこの展示の仕方をやってみたい。

加えて、29日、5月4、5日のイベントデーには、ちょっとレトロなガラスの器のフリマ?をやります。昭和の金魚鉢、アールデコ期の切子など出します。
他のアーティストみたいに売るものがないので、初夏にガラスがいいかなと 思い集めてみました。


江ノ島展は、参加アーティストもいろいろだし、ちゃんとしたギャラリーのようにはいかないが、それだけに実験ができるので参加している。椅子なども、展示のきっかけがないとなかなか実際作るまでいかないので、参加を先に決めて自ら追い込んだって感じか。


↓江ノ電HP
http://www.enoden.co.jp/light_house/0904_madeine.html

フクロウを見た、フクロウに見られた [日常雑記]

うちのあたりは電波が悪いので、ケータイで話す時は外でかけたりする。この前も夜、外で電話していた時のこと。
大きな鳥がすーっと音もなく飛んできて、10くらい離れた電線に止まった。トビとカラスの間くらいの大きさか。頭がずんぐりしている。
でもトビやカラスは夜飛ばない。夜に飛ぶ大きな鳥、といえば・・・
そう、フクロウ。
目は見えないけど、なんだかこっちを見てる気がする。

この辺ではフクロウは時々見かけるし、鳴き声を聞くこともある
。去年は5月ごろに、アオバズクの鳴き声の日記を書いたと思う。
フクロウは、
ホーホ、ホッホホーホ と鳴く。
アオバズク
ホーホー ホーホー ホーホー
と鳴く。似てるが別の種です。

しばらく見てると、フクロウははばたいて、頭上2mくらいのところをかすめた。
街灯の光で、翼のこげ茶の虎斑模様が見えた。
翼は他の鳥より広い。左右広げた幅もそうだが、面積が広いといえばいいか。ぶわっと広げた感じ、なのに音もなく滑空していく。
この翼でネズミなどを音もなく襲うんだな。

フクロウは別の電線に止まり、しばらくじっとして、また山のほうに飛んでいって見えなくなった。
シルエットを、記憶を辿って描いてみた。
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なぜわざわざ一人でしゃべってる(ケータイ通話中)の人間の近くに止まったんだろう。電線はどこにもあるのに。
フクロウも、(なんだろこいつ)と様子を見に来たんだと思う。鳥は頭がいいから。
そんなに山奥?と思うかもしれないけどそうでもない。
フクロウの類は案外人里の近くにいるから。
フクロウを見たことない人も、フクロウに見られてるかもホッホホーホ。


極楽寺坂でのこと [日常雑記]

月曜の夜、藤沢方面からの帰り道。
普段なら稲村ヶ崎を通っていくのだが、なんとなく極楽寺の方から回っていった。風が寒かったからかもしれない。

駅を過ぎて極楽寺切通しを下りはじめたあたりで、歩道の隅に何かの塊が目の端に入った。
(あれ、まさか人が倒れてるんじゃないだろうな)
バイクをUターンさせる。
ヘッドライトの光に、運動靴の白い靴底。リュックを背負った背中。倒れた傘。
やっぱり人だ、やばい。
あの暗い極楽寺坂の冷たい歩道の上。
バイクを止めて、歩み寄る。小柄な背中。散歩帰りのおばあさんかな。いや、黒い真っ直ぐの髪が見えた。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか」
返事がない。
呼びながら肩を叩く。
「ん・・・」
「あ・・どしたんだろ」
高校生か、中学生か。いや暗かったから小学生かもわからない。小柄な女の子だった。
もう一人、通りがかりの若い男も立ち止まった。
怪我はないようだ。寒い中切通しを登ってきて貧血起こしたのか。
「家は近くなの?」
「はい。大丈夫です。ありがとうございました」
といって、ちょっとふらつきながら歩いていった。
この寒い夜、長い時間倒れていたらやばいことにもなりかねない。8時頃だから人通りがないではないが。


・・後で思った。
今日はどうして普段通らない極楽寺坂を通ったんだろう。
偶然だろうか。
それとも、何か虫の知らせのようなものがあったのだろうか。

どちらでもいいのだけど、まだ世界に分からないことがあるのも悪くない。


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