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西御門サローネ(旧里見邸)でアンティークフェア [アート]

鎌倉の西御門サローネ(旧里見邸)で、フランス・北欧古道具、和骨董の展示、販売をやります。
アンティークと旧里見邸の洋館が、どんな風に響きあうかも楽しみです。

日程:2009年3月28、29日(土、日) 12:00~18:00

場所:西御門サローネ(旧里見邸) 鎌倉市西御門1-19-3 
   http://www.nishimikado-salone.jp/

出展者は 
○donum (ドナム)
http://donum.jp/

○黒い羊
http://nyabs.exblog.jp/

○大野陽子さん(和骨董)
大野さんは、雑誌COYOTEで旅と骨董のエッセイを連載中の方。

※車の置き場所がないので、もし車で来られる方は金沢街道のパーキングをご利用ください。

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あの場所で、骨董市をやったらいいだろうと前から思っていた。
とはいえまったく知らない業界だから、誰から声をかけたらいいかいろいろ考え、それで骨董市めぐりをしたりしていた。
今回のも不思議な縁で、ひょんなことから知り合った奈良のアンティーク屋さんから廻り廻る人の縁で、donumさん、黒い羊さんがやってくれることになった。

大野さんは、鶴岡八幡宮の骨董市に出されている所を見かけて声をかけた。
売っている品物が、ただ並べているだけでなく「しつらえ」になっていた。きっとあの建物を生かした展示をしてくれるのではと思い声をかけてみた。
聞けば、知り合いの建築家に家を直してもらっているとのこと。エッセイも書かれているので、そんなところも共通の話題がある。

モノをめぐって人もめぐる。
気に入ったモノにはどこか共通する人が惹かれるのだろうか。知らずにころころと人のつながりが広がっていく。
こんどはどんなモノと人が集まるか。




新春・湘南の蜃気楼 [日常雑記]

遅まきながら、あけましておめでとうございます。

元旦から3日まで、海を見ると毎日蜃気楼が見えた。
あまり話題にされないけれど、湘南の海ではよく蜃気楼が見られる。
蜃気楼は空気の温度差によって空気の密度の差ができ、それで光が屈折して通常を違う見え方がするわけだが、おおむね3種類ある。
①冷たい空気の上に暖かい空気が入って、水平線彼方のものが浮いてみえるもの。富山湾などで見られる珍しい蜃気楼はこれ。
②暖かい空気の上に冷たい空気が入って、地上や水面に空などが反射するもの。春夏の道路でみられる逃げ水もこれ。
③左右の気温差によるもの
詳しく知りたい人はこちらを。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%83%E6%B0%97%E6%A5%BC

正月に見えた蜃気楼の写真がこれ。写真をクリックするとアルバムに飛んで、拡大して見れます。
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写真のような、この辺で見られるのは、暖かい空気の上に冷たい空気があって、空が海面に映りこむもの。
理屈は多分こうだろう。
海水は空気より冷えるのが遅く、この季節では大気より暖かい。黒潮の影響もあるかもしれない。
そこに冷えた空気が入ってくると、温度差が出来て光が屈折し上向きにカーブする。それで空が海面に映って、島や半島が浮いて見えたりするんだろう。
2日の夕方、伊豆大島の下に白く水平の筋が入って、島が浮いているように見えた。こういうのは初めて見た。

ちなみに富山湾型の蜃気楼もたまに見えることがある。
去年の2月25日、普段見えない初島が見たことがある。写真アルバムにUPしておきます。小さくてほとんどわからないけど。
遠くの船?が氷山みたいに見えたこともある。
今後も見えたらUPすることにします。


エスカレーター並ぶのは右、左? [日常雑記]

エスカレーターに乗るときどっちに立つ?
これは最近ではよく知られているように、関東と関西では違う。
関東では左側に立って並ぶ。急ぐ人は右を歩いて登る。
これが関西では逆になり、右に立って並び、急ぐ人は左。
先日京都に行ったら、たまに関東人が混じっているらしく、右左が混在していた。急ぐ人はジグザグ(笑)。

暇な人が、東京と大阪間のどこで入れ替わるか調べたそうで、結果は岐阜羽島のあたりで分かれると結果がでたそうな。
なぜ東と西で違いがあるのか、深い訳があるのかないのか。
いろんな説があるが、信憑性ありそうなのは、
大阪万博の時にイギリスのルールを導入したから、関西では左を歩く、というもの。
昔は、武士が刀を指していたから左側通行。それが残っていて左という説もおもしろい。
では関東は?
たぶんはっきり誰かが決めたのではなく、自然発生的にそうなったのではと思う。
ルール、というかマナーとして、そうしようね的に教えられた記憶がある。

ところで、横浜のヨドバシカメラでは、
左側に並ばず2列に立ってエスカレーターにお乗りください・・歩いて登るのはおやめください」とアナウンス。
でもみんな左に並んでた。
だれもヨドバシのエスカレーターを歩いたり走って登る人いないんだけど、律儀に右側を空けて。駅の癖だね。
ちょっと滑稽。
エスカレーターなど歩いても走っても、そんなに時間が変わるわけでもないだろう。
無意味に急ぐの止めると、気持に余裕ができるかも。

デルス・ウザーラ考 [日常雑記]

そういうわけで、昨日『デルス・ウザーラ』を見た。
こんなに静かな映画だったかな、という印象だ。
台詞も少なく、出演者のわずかな身振りで心情を豊かに伝える。
BGMもほとんどなし。それだけに一度だけ流れる兵士たちの合唱が沁みる。

当時の極東には、いろんな民族が入り混じりっていた。人など自然の前ではちっぽけな動物の一種族でしかない。
デルスは先住民のゴリド人。デルスが、焚き火の前で木を削り、一端を残して枝状のものを作り、火にくべる、祈りのようなシーンがある。 それはアイヌの作るイナウに似ている。諏訪の御柱祭でも、同種のものをオンベ(御幣)といって先導する者が掲げる。 共通の祖をもつ習慣なのかもしれない。

デルスももちろんだけど、カピタン、アルセーニエフがいい。
デルスへの最初の一言は、何者か、でもどこから来た、でもなく
「何か喰うか」。
家から出て行く時、跪こうとするデルスの手を握り、同じ目の高さで話す。
銃を渡す時、これを持っていけ、ではなく「受け取ってくれ」。
最後の最後まで、デルスへの友情と敬愛をかかさない。
言葉や表情が少ないだけに、台詞やしぐさのひとつひとつまで丁寧に考えてある。

そんなデルスをはじめ登場人物たちの、大自然の中につつましく暮らす自然観は、東洋人には馴染み深いものだ。やはり西洋人、ロシア人でなく東洋人の黒澤だからこそ描ける自然観だっただろう。

また、今見るといろいろわかることがある。

物語の冒頭。
晩年の将校が、昔の友を埋葬した森を訪ねるところからはじまる。だが森は開拓のため切り開かれ、目印にした大木も切られ、丸太がころがるばかり。かつての面影もなく、将校は立ち尽くす。

デルスとの探検は1902年、07年。
日露戦争 1904~05年
ロシア革命は1917年。
ソビエト連邦成立が1922年。

冒頭のこのシーンは、ロシア革命後の、社会主義国家建設の時代ということだろう。唯物史観のもと、古いものや精神的な価値は否定されていく。太陽も、獣も、火も、「ひと」と呼ぶデルスの自然観は、唯物主義とは相反するものだ。
のっけから黒澤は、旧ソビエトと現代の唯物主義に対する批判を突きつける。

一回目、二回目の探検の間に5年のブランクがある。 映画では描かれないが、その間には日露戦争があった。
後半の探検、1907年に将校は再び極東を訪れ、デルスと再開を喜ぶ。抱き合って子犬のように喜ぶ将校とデルス。
日本人の黒澤が、ソ連の全面協力で、この映画を作ったということには象徴的だ。いろんな意味で価値ある日ソの合作だった。

全編に、現代を覆う唯物論に対する批判が込められているように感じる。
それを許したソビエトは、いわば道化を身近に置いて、自分を批判させたリア王のようだ。
数々の文豪を生んだ文化的深みは、ソ連時代にもいくらかは受け継がれていたのかもしれない。

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アルセーニエフを演じた、ユーリ・ソローミンという役者、「おろしや国酔夢譚」に出てたような気がした。調べてみたらやっぱりそうだった。
映画での場面というより、撮影のドキュメントに記憶がある。
緒形拳の熱演の後、後ろから静かに拍手を送っている姿を思い出したのだ。
その姿がカピタンそのものに見えたように記憶している。、



黒澤明「デルス・ウザーラ」の原作 [日常雑記]

「デルス・ウザーラ」は、70年代の黒澤明の映画のタイトル。
子供の頃、ほぼ初めて見た映画がこれだったと覚えている。

舞台は20世紀初頭の極東ロシア。
未開のツンドラ地帯を探検にやってきたロシア将校と、現地の民デルス・ウザーラとの出会い。
デルスは自然を知り尽くし、将校一行を導いて供に森を歩く。
その自然観はアイヌに近いものがありそうだ。

当時黒澤明はスランプで、ソビエトが手を差し伸べた。
全面協力するからということで撮ったのがこの映画だそうだ。

ずーっと後になって、これの原作になった本が出てると知った。
それがこの本。読んでみると、映画はかなり原作に忠実に作っている。

6日土曜に、この「デルス・ウザーラ」、BSやるらしいです。
こんな寒い季節には丁度いいかも。

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横浜トリエンナーレ終了 [アート]

横浜トリエンナーレが30日で終わった。
最後の30日になって、見残していた三渓園と新港ピアをバタバタっとほぼ全部回ったと思う。

?なのもあったが、印象に残るのもあった。
・三渓園では内藤礼が茶席の中に展示。天井からの細い紐が、電熱線の熱でゆらゆらする。究極のミニマルアートだ。
・写真のように、谷間に霧。この霧が中谷芙二子の作品。
・合掌造りの和室でゴロゴロ戯れる男女のパフォーマンス。 外人には畳でゴロゴロするのが新鮮なのかもしれない。
三渓園の環境を活かしつつ、普段気付かない世界を見せていた。

新港ピアでは、
・天井から釣られた鏡のモビール。
・部屋一面に割られた鏡。
これらは見ている人や周囲の風景が映りこみ、刻々と表情を変えていく。
・社会主義をパロった人形。それを使った劇の映像。これウケてて、一番人だかりが多かった。
などなど。

埠頭では海上保安庁の船公開をやってたのでついでに見てきた。
アートという無用の極致から、船という実用の極致へ。案外新鮮だ。
船というものはすべて無駄なく設計されているはずなのに、どこかユーモラスだったり懐かしい感じがするものだ。

前に見たレンガ倉庫での展示も含めて、こっちに写真UPしました。
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ミャンマーのアルバムUPしました。 [旅ばなし]

ミャンマーのアルバムUPしました。
写真をクリックすると飛びます。

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今まで行った国で、人がいい国はと聞かれれば、ミャンマーとラオスと答えるだろう。
上座部仏教の教えのためか、旅人にはとても優しい人々が多い国だ。

たとえばこんなことがあった。
ヤンゴンから夜行バスでインレー湖というところに行った。
早朝、寝ぼけた頭でバスを降りると、カメラバックがない。そっくりバスの中に置いてきてしまったのだ。血の気が引いた。

宿の人に相談するとあれこれ手配してくれ、どこからか現れたおじさんがバス会社に連絡をとってくれた。夕方バス駐車場に行こうという。
車で連れられ、郊外の空き地にそのバスは止まっていた。
中にはバッグがぽつん。中は夜行の冷えた空気が残っている。開けられた形跡もなく、中身はそのまま。
「なんで忘れたんだ?」
運転手らしき男が一言つぶやいた。

帰りに、案内してくれたおじさんは、おばあさんの家に誘ってくれた。
おばあさんは日本語が話せるのだという。
「戦争中、私はメイミョーという街にいましてですね・・・たくさん日本の兵隊さんがやってきました・・・」
話すたびに、おばあさんは背を伸ばして気をつけの姿勢をした。何十年の時を経て、おばあさんの記憶に残った言葉は、少し昔の日本人の丁寧な言葉だった。
一家の写真を撮って家を後にした。

あの穏やかなミャンマーが、人権を省みない軍事政権に支配されたままなのは皮肉なことだ。

エコ調理・ペレットストーブとソーラークッカー [日常雑記]

知人の家で使われているペレットストーブきりん君。
ペレットとは、おがくず、木屑などを固めた燃料。それ専用のストーブがペレットストーブ。
室内用もあるが、これは屋外で楽しめる携帯用。分解して車にも積めるのが特徴だ。
廃材が燃料になるので、CO2フリーと木材の有効利用でぼつぼつ注目されている。
ペレットが安定して供給されればもっと使い安くなるだろう。
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これは、街でたまたま見かけたソーラークッカー。
太陽の光を集めて調理する。この人はクッキーを作っていた。おこわ、焼き芋などもできるらしい。長時間加熱する料理にいいのかも。
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これはパラボラ式のもの。もっと高熱になるので鍋も煮えるという。
チベットでこういうのが使われている写真をを見たことがある。
どちらも、キャンプや屋外のイベントなどで使ったら楽しそうだ。
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バリの写真UPしました。 [旅ばなし]

バリ島やアグン山の写真、ぼつぼつUPしてます。
写真をクリックすれば、アルバムに飛びます。
見てみてください。

11/22 写真追加しました。
バリ・アルバム
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藤袴を守ろう、探そう [日常雑記]

藤袴は万葉集や源氏物語で詠われた野草で、かつては河原など至るところに生えていたそうですが、今では野生の原種は滅多に見られなくなり、準絶滅危惧種に指定されているそうです。

京都では藤袴を守る運動が行われているそうです。
数年前、大原野に自生している原種を発見、株を増やしてあちこちに植えたり飾ったりしています。
写真は東山の高台寺。

白、ピンクのものは園芸店などで売られていますが、それは他の種と交配した園芸種。
茎が赤いのは違うそうです。

このへんでもどこかに咲いてないですかね?
川の土手などによく生えるそうです。
見つけた方はご一報を。

↓藤袴プロジェクト
http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/fujibakama/

             鎌倉・光則寺にて
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タグ:藤袴

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